都内の桜も咲きはじめ、街には可憐な姿の卒業生が溢れる穏やかな3月のある日のこと。
「最後の、最後のお願い」と町長が議場で土下座も…
と、気になるニュースが飛び込んできました。
えっ、町長が議会で土下座!?
いったいナニをしでかしたんだろう??ということで深堀りしてみました。
吉賀町の町長が議会で土下座した経緯
話題になっている土下座した町長は、吉賀町の岩本一巳町長のようです。
吉賀町・・
吉賀町(よしかちょう)は、島根県の南西部最南端に位置する町。
面積:336.50㎢
総人口:5,707人(人口密度17人/㎢)
引用元:Wikipedia
写真:岩本一巳町長
引用元:山陰中央新報デジタル
吉賀町は、山口県に隣接する島根県の人口約6,000人の町ですね。
いったい、どのような経緯で岩本一巳町長は土下座することになったのでしょうか。
簡単にまとめると以下の経緯のようです。
- 島根県吉賀町が提出した2023年度一般会計当初予算案が、公設民営化を目指す六日市病院の財政支援などを巡り、賛成少数で否決された。
- 当初予算案には、六日市病院の財政支援による影響を受ける可能性があるため、町内の事業者・団体の補助金10%カットが計上されていた。
- 議会側は、町の姿勢や説明不足に不満があり、町長が土下座しても可決されなかったため、町は修正案を提出して予算成立を目指す。
なるほど。
どうやら、町長の不祥事やスキャンダルではなく、予算案議決の話のようですね。
岩本一巳町長が「最後の、最後のお願い」と土下座したものの、
賛成5、反対6で否決されたようです。
吉賀町の町長が土下座するほど可決したかった予算案
岩本一巳町長が土下座してでも可決したかった予算案はどのような内容でしょうか。
それは、介護・医療サービスの維持・拡充に関する支援策の確保であったと思われます。
吉賀町では、高齢化と人口減少が1960年代から先行して進んでおり、介護・医療サービスの維持が困難になっています。
このような自治体は財政的にも厳しい状況にあり、支援策を継続できるか否かが問題となっています。
岩本町長はこの状況を打開するために、行政や地域の関係者と協力して、介護・医療サービスの維持、
拡充に向けた支援策を確保するため、土下座してでも可決したかったと考えられます。
吉賀町の町長が土下座しても否決される理由
岩本一巳町長が土下座しても否決される理由はどうしてでしょうか。
端的には、町側と議会側の対立にあるようです。
町:六日市病院の財政支援に絡み町財政への影響が見込まれるとして、町内の事業者・団体の補助金10%カットを予算案に計上。
議会:「厳しい財政運営のツケを町民に押しつける。執行部が財政改革を行うべき」と指摘。
町:町内の民間専門学校の建物を引き受け、リノベーションや施設活用をするための運営費を予算案に計上。
議会:昨年9月の議会で「老朽化した建物を引き受けても負の遺産になる恐れがある」として慎重な対応を求めたが、町の姿勢が変わらず、説明が不十分と指摘。
町民ではないので、どちらの主張が町の住民のためになるのか定かではないですが、
ネット上では岩本町長の土下座について、厳しい声があります。
事情はよくわかりませんが、やはり議場で土下座は異常だと思うし、土下座しなければならないようでは、そもそも可決される予算案ではないのでしょう。
おかしなパフォーマンスはかえって町への不信感を増長させるだけなのでは。
引用元:Yahooニュースコメント
いや、ちゃんと議会が機能されてよかった。
土下座すれば通るってものじゃないでしょ。
町は土下座するよりも「重要課題を巡る町の姿勢や説明不足」を解決するために動いておくべきだったんじゃね?
してこなかったんでしょ。
引用元:Yahooニュースコメント
まとめ
今回は、町長が議会で土下座したニュースについて深堀りしてみました。
土下座した町長は、島根県吉賀町の岩本一巳町長で、
予算案可決のために議会で土下座したことがニュースになっているようです。
町長が土下座してでも可決したかった予算案は、町と議会の対立により否決となり、
町側は、修正案を提出しての可決を目指します。
町と議会、どちらの主張が正しいのかはわかりませんが、
町長が議会で土下座したことがセンセーショナルに報道されると、
あまりよいイメージは沸かず、ネガティブな印象を与えかねないですね。
いずれにしても、吉賀町のみなさんの生活に悪影響が及ぶことなく、
町民本位の地方自治の実現がなされることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。