全米で話題のサムライ・ウォリアー・ヘルメットをご存知ですか?
サムライ・ウォリアー・ヘルメットとは、戦国武将が戦の際にかぶっていた兜のこと。
大谷翔平選手が所属するアメリカ・メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスにおいて、
ホームランを打った選手に兜をかぶせて称えるパフォーマンス”兜セレブレーション”が人気沸騰中です。
ホームランを打った選手を称えるのに、なぜ兜をかぶせるの??
そんな疑問にお答えするべく、エンゼルスの兜セレブレーションについて調べてみました( ..)φ
エンゼルスの兜セレブレーションとは?
ロサンゼルス・エンジェルスでは、ホームランを打った打者をかぶりもので祝福するベンチパフォーマンスが
恒例になっており、昨シーズンは白いカウボーイハットでのホームラン・セレブレーションが披露されていました。
引用元:中日スポーツ
もちろん、われらが大谷翔平選手も白いカウボーイハットでの祝福を受けています。
引用元:スポニチ
引用元:Number Web
そして、今シーズンはセレブレーションアイテムとして麦わら帽子が登場!!
4月3日に大谷翔平選手が今シーズン初ホームランを放った際には、麦わら帽子での祝福を受けています。
引用元:Full-Count
この時に使用された麦わら帽子は、アメリカのプロバスケットボールチームで
サンフランシスコを本拠地とするゴールデンステート・ウォリアーズの麦わら帽子。
サイズが大きく、頭の小さい大谷翔平選手の顔をスッポリと覆ってしまうシーンもあり、
ベンチメンバーはお祭り騒ぎのように大盛り上がりだったとか。
引用元:Instagram
エンジェルスの今シーズンの祝福の儀式は、麦わら帽子セレブレーションと思いきや、
麦わら帽子は仮のアイテムで、シーズン開幕に間に合わなかった事情があったようです。
この日、大谷選手に麦わら帽子をかぶせたムードメーカーの
ブレット・フィリップス選手の匂わせコメントに期待が膨らみます。
「本塁打セレブレーション用のハットがなかったから、バスが選んだのだと思う。
僕たちが本拠地に戻れば、バスが注文していた特別なものが待っていると思う。
被るのを楽しみにしているよ」※バス = エンジェルス コーチのティム・バス氏
引用元:Full-Count
そして迎えた4月8日のエンジェルス本拠地での開幕戦。
マイク・トラウト選手が初回にホームランを放った際に、
真のセレブレーションアイテムである兜が登場!!
「デビューを果たしましたね。あれはサムライ・ウォリアー・ヘルメットです。」
と、現地レポーターも興奮気味にサムライ・ウォリアー・ヘルメットを紹介しています(*^^*)
引用元:時事通信ニュース
記念すべき、兜セレブレーションの第1号はマイク・トラウト選手が飾りました!
引用元:日刊スポーツ
われらが大谷翔平選手は2日後の4月10日にチーム第3号の兜セレブレーションで初兜を披露しています。
引用元:東スポWEB
なぜ兜??兜セレブレーションが生まれた理由
そもそも、なぜホームランを打った打者を称えるホームラン・セレブレーションは始まったのでしょうか。
エンジェルスの、かぶりものでホームランを打った打者を称えるホームラン・セレブレーションは、
「クオリティ・コントロール」という呼ばれるコーチを務めるティム・バス氏の発案らしいです。
ティム・バス氏は「ただ、帽子を置いただけだよ」と冗談交じりで発言しているようですが、
他にもチーム力や選手のモチベーションをあげる「盛り上げ役」として活躍するのが、
クオリティ・コントロール・コーチの役割だそうです。
記憶に新しいWBCでの侍ジャパンのペッパーミルパフォーマンスもクオリティ・コントロールですね。
まだ、日本では馴染みはありませんが、クオリティ・コントロールの専門コーチが
日本のプロ野球界やプロスポーツの世界に導入される日は近そうですね。
今回の兜セレブレーションは、開幕前にホームランを打った際のパフォーマンスをどうするか、ティム・バス氏を中心にチームで会議が行われたようです。
その会議の中でティム・バス氏が侍の兜というアイデアをだし、チーム屈指のホームランバッターである大谷選手にも伺いをたてたようです。
大谷選手はこのアイデアに喜んで賛同。
早速、通訳の水原一平さんが兜の手配を進めた経緯があるようです。
水原さんが連絡をとったのは、横浜市にある甲冑などを販売しているサムライストアというお店。
サムライストアの桐田代表によると、開幕前の4月4日に水原さんからの1通のメールが送られてきたとのこと。
そのメール内容がこちら。
チームの今シーズンのホームランセレブレーションがサムライ・カブトに決定しました。
ホームゲームが4月7日に始まります。
兜1つをアナハイムまで開幕に間に合うように送ってもらえませんか?
※原文メールは全文英語
サムライストアの桐田さんは、メールを読み終えると、急いでいくつかの甲冑の工房に問い合わせ、
なんとかすぐに発送できる兜を1つ見つけ、メールが届いた4日に写真付きメールを送付。
翌日5日の昼過ぎに「写真のものでOKなので、すぐに送ってください。」と
水原さんから返信が届き、当日の内にアナハイム向けに兜を発送。
現地時間で本拠地開幕戦前日の6日午前10時ごろにスタジアムに納品できたそうです。
兜セレブレーションの裏には、そんなドタバタ劇があったんですね。
兜セレブレーションのサムライ・カブトに注目!
ドタバタ劇で誕生した兜セレブレーション。
兜セレブレーションのサムライ・カブトは日本製で既製品なんですね。
この海を渡った兜を製造したのは、鹿児島に本社がある甲冑工房丸武産業で、
兜や胴や小手など一式では77万円、兜のみは33万円だそうです。
実際に販売されている商品はこちら。
引用元:甲冑工房丸武産業
兜セレブレーションが披露されて以降、Webサイトへのアクセスが殺到し、
海外からの注文が殺到しているらしいです。
エンゼルスの本拠地エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムに
兜を装着したファンが集結するかもしれないですね。
今回の兜は既製品ですが、今後はエンジェルスカラーの赤い兜に
エンゼルスのロゴの「A」をあしらった特注品の登場も期待できそうです。
2年前に大谷選手の兜姿を予言!?していた
演歌歌手の川野夏美さんのイラストが現実になる日が楽しみです。
もしかしてエンゼルスのスタッフさんこれを見てくれた?
約2年前に川野夏美が描いた似顔絵!まさか本当に兜をかぶることになるとは。
大谷翔平選手ナイス・ホームラン!#大谷翔平 選手#似顔絵 #兜 #ホームラン #GoHalos #Angels #shoheiohtani pic.twitter.com/wGgNznmClk— 川野夏美スタッフオフィシャル (@kawanostaff) April 9, 2023
まとめ
日米で話題沸騰中のエンジェルスの兜セレブレーションについて調べてみました。
なぜ兜をかぶるのか??は、クオリティ・コントロール・コーチのバス氏の発案に
大谷選手が賛同し、通訳の水原さんが急いで手配した経緯があるようです。
今後の大谷選手の活躍やホームランにも注目ですが、
特注品の兜の登場など、兜セレブレーションにも注目したいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。