横浜市の地域防災拠点とは?調べ方3つと持ち物・訓練まとめ

子育て・教育

「地域防災拠点って、聞いたことはあるけど何をするところ?」
「うちの拠点はどこの学校なんだろう」
そんなふうに思ったことはありませんか?

横浜市では、大きな地震が起きたときの避難場所として、市立の小・中学校などが「地域防災拠点」に決められています。
ところが、どこが自分の拠点なのか、そこで何ができるのかは、意外と知られていません。

カエル
カエル

わたしは町内会で防災の担当をしていて、地域防災拠点の運営にも関わっています。

活動の中で分かったことを、できるだけやさしくまとめてみました!

この記事では、横浜市の公式情報をもとに、

  • 地域防災拠点の役割と、開設されるタイミング
  • 自分の拠点の調べ方3つ
  • 拠点に備蓄されているもの
  • 避難するときの持ち物
  • 地域防災拠点の訓練のこと

をまとめました。

横浜市の地域防災拠点とは?

地域防災拠点は、横浜市が市立の小・中学校など459か所に整備している、地震のときの避難所です。
校舎の中やプレハブの防災備蓄庫に、食料や毛布、救助用の道具などが保管されています。

地域防災拠点の3つの役割

地域防災拠点には、大きく3つの役割があります。

  1. 避難所:家が壊れたり、家で暮らせなくなったりした人が、しばらく生活する場所
  2. 物資と情報の受け取り場所:家で避難生活を送る人も、救援物資や災害の情報を受け取れる
  3. 救出・救護の拠点:住民どうしで助け合うための救助用の道具やけが人の手当ての道具がある

「避難所」のイメージが強いですが、家にいる人のための拠点でもあるのがポイントです。

開設されるのは「震度5強以上」のとき

地域防災拠点は、横浜市内で1か所でも震度5強以上の地震を観測したときに開設されます。

運営するのは地域の人たち

拠点を運営するのは、ふだんから作られている「地域防災拠点運営委員会」です。
メンバーは、地域の住民、学校の関係者、区役所などの行政です。

災害のときは、運営委員会と避難してきた人たちが一緒になって拠点を開き、運営していきます。
「誰かがやってくれる場所」ではなく、「みんなで動かす場所」なんですね。

大雨・台風のときは別の避難場所になることも

注意したいのは、地域防災拠点は地震のときの避難所だということです。

大雨や台風などの風水害のときは、地域防災拠点の小・中学校が必ず開設されるわけではありません。
地区センターなど、別の場所が避難場所になることがあります。

風水害のときは、「高齢者等避難(レベル3)」や「避難指示(レベル4)」が出たときなどに避難場所が開設されます。
実際にどこが開いているかは、横浜市のホームページや区役所のホームページで確認しましょう。

自分の地域防災拠点の調べ方3つ

まず知っておきたいのは、地域防災拠点は自治会・町内会(町丁目)ごとに決まっているということです。
家から一番近い学校が、自分の拠点とは限りません。

①わいわい防災マップで調べる

横浜市のわいわい防災マップでは、地図の上で地域防災拠点の場所を確認できます。
想定される震度や、浸水しそうな区域なども重ねて見られるので、家のまわりの危険もあわせてチェックできます。

②区役所のホームページの一覧で調べる

各区のホームページには、地域防災拠点の一覧が載っています。
区によっては、町名(町丁目)ごとにどの拠点かが書かれているので、いちばん確実な調べ方です。
「〇〇区 地域防災拠点」で検索すると見つかります。

③横浜市避難ナビ(アプリ)で調べる

横浜市が出している無料アプリ「横浜市避難ナビ」では、

  • 現在地のまわりの避難所の検索
  • 避難場所が開いているかの確認
  • ハザードマップの表示

などができます。
災害のときにすぐ使えるよう、スマホに入れておくと安心です。

調べたら、家から拠点までの安全な道も家族で確認しておきましょう。

地域防災拠点の備蓄品は?

地域防災拠点の防災備蓄庫には、どんなものがあるのでしょうか。
横浜市が公開している1つの拠点あたりの主な備蓄品はこちらです(2026年4月更新)。

食べもの・飲みもの 保存パン 1,000食
クラッカー 1,000食
おかゆ 460食
スープ 220食
飲料水 2,216本
粉ミルク・ほ乳瓶 20セット
生活用品 毛布 240枚
保温用シート 150枚
子ども用おむつ 1,350枚
大人用おむつ 210枚
生理用品 425枚
トイレパック 5,000セット
トイレットペーパー 192巻
救助などの道具 発電機(ガソリン式・ガス式 各3台)
投光器 5台
担架 10本
ヘルメット 10個
リヤカー 2台

くわしくは横浜市の備蓄品一覧で確認できます。

一見たくさんあるように見えますが、たとえば毛布は240枚。
地域の人がたくさん避難してくれば、全員に十分いきわたる量ではありません。
「拠点に行けば何とかなる」ではなく、自分の家でも備えておくことが大切です。

家が無事なら「在宅避難」も選択肢

横浜市は、家が壊れたり火事の危険があったりしなければ、避難所で暮らす必要はないとしています。
家で避難生活を続ける「在宅避難」です。

  • 住みなれた家で、家族と普段に近い生活ができる
  • プライバシーが守られ、ストレスが少ない
  • ペットと一緒に過ごせる
  • 感染症のリスクを減らせる

在宅避難をしていても、足りない物資は自治会・町内会でまとめて地域防災拠点に受け取りに行くことがあります。
拠点に「家で避難しています」と知らせておくと、物資や情報を受け取りやすくなります。

在宅避難のためには、

  • 家具が倒れないように固定する
  • 感震ブレーカーをつけて、電気が戻ったときの火事を防ぐ
  • 食料や生活用品を、最低3日分(できれば1週間分)備えておく
  • トイレパックを、1人1日5回分を目安に最低3日分備えておく

といった準備が必要です(横浜市「在宅避難のすすめ」・神奈川区の案内より)。

地域防災拠点に避難するときの持ち物

神奈川県の非常持出品リストをもとに、避難するときに持って行きたいものをまとめました。

最初に持ち出すもの(一次持出品)

  • 貴重品:現金、通帳、身分証明書、健康保険証、免許証、印鑑
  • 携帯ラジオ:予備の電池も多めに
  • 懐中電灯:予備の電池も
  • 救急用品:ばんそうこう、ガーゼ、包帯、いつも飲んでいる薬
  • 非常食と水:すぐ食べられるもの、水筒
  • その他:めがね、着替え、タオル、ティッシュ

重さの目安は、男性で15kg、女性で10kgくらいまで。
重すぎると避難のときに動けなくなるので、一度背負ってみるのがおすすめです。

子ども連れなら追加したいもの

拠点には子ども用おむつや粉ミルクも備蓄されていますが、数には限りがあります。
小さな子どもがいる家庭では、次のものも用意しておくと安心です。

  • おむつ・おしりふき
  • ミルク・ほ乳瓶、離乳食
  • 子どもの着替え
  • お気に入りのおもちゃや絵本(不安をやわらげます)

ペットがいるなら

横浜市では、ペットと一緒に避難所まで避難する「ペット同行避難」を考えています。
ただし、これは避難所の中で同じ部屋で過ごすという意味ではありません。
ペットは拠点ごとに決めた「一時飼育場所」で、飼い主が責任をもってお世話をします。

ペット用の非常持出袋には、フード・水・薬・ペットシーツなどを少なくとも5日分以上(できれば7日分以上)入れておきましょう(横浜市「災害時のペット対策」より)。

地域防災拠点の訓練に参加してみよう

各拠点の運営委員会は、拠点を開く訓練や、救助用の道具の使い方の訓練などを行っています。
たとえば港南区や港北区では、2026年は9月から12月にかけて、学校ごとに日にちを分けて訓練が行われています。

訓練の日にちや内容は、自治会・町内会や地域防災拠点運営委員会に問い合わせると分かります。
回覧板や学校からのお知らせで案内されることもあるので、見かけたらぜひ参加してみてください。

実際に拠点の体育館に入ってみたり、備蓄庫の中を見たりすると、
「災害のときはこうなるのか」というイメージがぐっとわきます。

カエル
カエル

うちの町内会の防災訓練では、スタンドパイプの使い方を教わりました。道路の消火栓につないでホースで水を出せる、初期消火のための道具です。教わったあとは、実際に放水もしてみましたよ。

説明を聞くだけじゃなく、実際にやってみることが大事。いざというときに体が動くのは、一度でも自分の手でやったことがあるからだと思います。

地域の消防団のみなさんも協力してくれて、ミニ消防車の展示や子ども用の防火服まで用意してくれました。大人も子どもも学びながら楽しめる訓練になりましたよ。

まとめ:まずは自分の地域防災拠点を調べよう

最後に、ポイントをおさらいします。

  • 地域防災拠点は、横浜市の市立小・中学校など459か所にある地震のときの避難所
  • 市内で震度5強以上を観測したときに開設される
  • 拠点は町内会(町丁目)ごとに決まっている。一番近い学校とは限らない
  • 調べ方は「わいわい防災マップ」「区役所の一覧」「横浜市避難ナビ」の3つ
  • 大雨・台風のときは、別の場所が避難場所になることがある
  • 家が無事なら在宅避難も。物資や情報は拠点で受け取れる
  • 拠点の備蓄には限りがあるので、家でも最低3日分の備えを
カエル
カエル

防災の活動にかかわる中で、とても印象に残っている言葉があります。

「災害はなくせない。パニックはなくせる。」

地震そのものは止められません。でも、拠点の場所を知っている、持ち物を準備してある、訓練で一度やったことがある。そんな日頃の意識があれば、いざというときにあわてずに動けるはずです。

まずは今日、横浜市の地域防災拠点のページやわいわい防災マップで、自分の拠点を調べてみてくださいね!

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